アートって仕事で役立つ教養?

こんにちは。
一社)日本アート教育振興会の三尾です。

実は、、、

最近、企業の人事の方や、僕たちJEARAが開催するクラスにご参加くださる方々から、

「アートを仕事に活かしたい、、、」

そういったお話やご相談をいただきます。

今までも教育機関の方々からは、子どもたちの創造性や主体性を伸ばしたいということから、「教育にアートを活かしたい、、、」というご要望はいただいておりましたが、
最近は、企業で人事に携わる方や、企業研修をされている講師やコーチの方々からもそういったお問合せ、ご希望が増えてきました。

最近はちまたでも、アートや美意識というのは、人間が生きる上ではもちろんのこと、仕事をするうえでも必要不可欠だということが言われるようになってきました。

そこで今日のテーマは、

”アートは「仕事に役立つ教養」なのか?”

ということなのですが、、、、

「美意識の値段」という本にこんな一節がありましたのでシェアしますね。


〜アートは「仕事に役立つ教養」なのか?〜

(中略)
美的教養というのは、「本物的教養」だとも思う。

繰り返しになるが、美術を楽しむことは、モノにしろ、人にしろ、「本物」というものを見抜く力みたいなものを磨くことに通じてもいる。
これも前述の通り、私の師と云える骨董商の言葉、「人を見る眼はモノを見る眼、モノを見る眼は人を見る眼」やはり真実だと思う。
また美術の名品を見ていくと、一定数以上の人間が共通して持っている感動の琴線の様なものが判ってくるようなところがあるが、このことが様々な仕事の場面で、功を奏する人は結構多いのではないか。
そこには知識や教養だけではなく、感性的な要素も必要だと思っている。

 〜著書「美意識の値段」山口桂 より〜


そうですね、、、おっしゃる通りですよね。

美意識やアートによって

「今すぐあなたの会社を激変させられます!」
「今すぐあなたの会社のスタッフがクリエイティブになります!」

みたいな答えは実はないですよね。
きっとそれを皆さん期待される方が多いとは思うのですが。

では、

なぜこんなにもちまたでは、

美意識やアートというものが仕事で必要だ、、、と言われるのか、、、
それは、、、

長期的に人を育てたいから、、、、だと思うんですね。
しかも、場当たり的な能力ではなく、現代のような先の見えないVUCAの時代に、大きく変革できるような力を持った人材を、、、です。

どんな会社も、仕事も、一番の資産は、「人材」です。
「人財」と言っても良いでしょう。

人がアイデアを出し、人がモノやサービスを生み出し、人が世の中の人たちに知らせるわけです。どんな大企業であっても。

だとしたら、会社としては、使い捨てではなく、長く活躍してくれる人材を育てたいですよね。

そこで人材育成に美意識やアートが注目されているのですが、ただ、、、、捉え方を間違えるとガッカリすることになってしまうんですね。
でも逆にちゃんと正しく捉えると、ものすごい人材が育っていくことになるんです。

では、どう捉えたら良いのか?
ということですが、、、

こう捉えると良いのではないでしょうか。

美意識やアートというものが、「即効性のあるノウハウ」だから、、、という短期的なものとして捉えるのではなく、

美意識やアートというものを磨くことで、その人が「本来持つ能力を開花させられる」、、、
つまり、もっと「長期的で本質的な人間の能力として、強力な形に成長させられるから」

ということです。

例えてみれば、

バンドエードのような一時的な効果を期待するのではなく、
漢方のような体質改善をして普段から快調にするためにやる、、、そしてそれによって結果的にパフォーマンスが上がる、、、

みたいな感じですよね。

ですから、、、そういったことを理解した上で、会社でも仕事でも、美意識やアートというものを教育や能力開発に活かしていくと効果が出てくるのではないかと思うんです。

美意識を育てるとか、アートを活用するという場合には、本質的には、

アートというものに興味を持ったり、
絵をたくさんみてみたり、
作品に対して自分なりに思いを巡らせてみたり、
そんな話を周りの人たちとたくさんしてみたり、
買ってみたり、、、

ということを「繰り返す」と良いと思うんです。
もちろん、一番は「楽しみ」ながら。

そういったことを繰り返し、面白さを体感していくうちに、、、
自分なりの視点や好み、自分の鑑賞の癖、思考の癖、感覚の癖などにきっと気づかれると思います。

そして、その自分の個性なんかを知っていくことで、結果として仕事でも活かしてくことができる様になっていくのだと思います。

ですから、

アートは「仕事に役立つ教養」なのか?

という問いに対しての答えは、「はい」ですが、「やり方によって」ということも言えますよね。

ちょっと理屈っぽくなったので、もっとシンプルに言いますと、

「素晴らしい作品をたくさんみて、感じて、考えて、話して、楽しむ」
「そのうちに、あなたやスタッフさんの中の美意識が必ず磨かれ、仕事の質が変わってくる」

ということです。

ちなみに、世界で一番ビジネスが上手な人種といえば、ユダヤ系の人たちかと思うのですが、彼らも教養を身につけることは相当重要視している様です。

教養というとビジネスには直接的に今すぐ使えないことが多いので、忙しくされている多くの方は、ついあとまわしにしてしまいがちですが、ちょっとづつでもそういった教養を養っていくことで、ジワジワと後々効いてくるということですね。
これ実は僕自身にも今書きながら言い聞かせています。

さ、、、あなたは今日お仕事が終わってから、何をしますか?

僕は、まずは、子守します。笑

あなたが理想の未来を叶えられることを心から祈っています。

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