温室が美術館になる???

こんにちは!
一般社団法人 日本アート教育振興会の河野です。

さて、

あなたはフランスにある美術館で
お友達に1つお勧めするとしたら

どの美術館にしますか?

 。 

 。

 。

 。

 。

ハイ!決めましたか?

あなたのお勧めはどこですか?

因みに、

私は絶対にオランジュリー美術館です。

実はこの美術館、

ルーブル

オルセーや

ポンピドゥー・センターといった

大御所美術館のすぐそばにあるんです。

チュイルリー庭園の中にある

小さな小さな美術館です。

1852年、ナポレオン3世がチュイルリー庭園の
オレンジ用の温室として建設したものを、

6年かけて改装し、オランジュリー美術館に生まれ変わりました。

展示されている作品は主に印象派の作品たちです。

その中でもモネの部屋。

この一室をみるだけで
この美術館に来た意味があるかと思います。

美術館に足を踏み入れると、

大きな天窓から降り注ぐ陽の光に包まれ、
ここが美術館だということを忘れてしまうほど。

円形の真白で陽の光に満ちた明るい部屋に
8つの巨大なパネルに描かれた睡蓮を楽しむことが出来ます。

モネが追い求めた陽の光の移ろい。

水面の静けさの中にも
しっかりと感じられる生命力。

静かで叙情的なこの部屋は
まるでインスタレーションのようです。

中央のベンチに座って朝日から夕陽まで
陽の動きと共に移ろいゆく睡蓮を一日中、眺めていたくなります。

モネは印象派で有名な作家ですよね。

実はこの「印象派」という言葉自体、
モネの作品が由来となっています。

『印象・日の出』

という作品をグループ展に出展した際、

批評家が皮肉交じりに

「印象主義の展覧会」と挙げ、

そこからモネやルノワールたちは

「印象派」

と呼ばれるようになったのです。

実はこの印象派、

3つのものが開発されたからこそ
生まれた技法なのです。

今日はその1つをお話ししたいと思います。

まず1つ目。

「チューブに入った絵具」

です。

印象派以前は

風景画であってもスケッチをして、
アトリエ内で描かれていました。

なぜか。

なぜなら

理由は単純です。

絵具を持ち運ぶことが出来なかったからです。

この頃の絵具は

なんと豚の膀胱に詰めた状態で売られたり、
保存したりしていました。

しかし、

この豚の膀胱、
しばしば破裂してしまったり
一度空けたら、再度封をする手段がありませんでした。

なので必然的に彩色をするにはアトリエにこもる必要があったのです。

そんな時

産業革命によりチューブ入りの絵具が発明されました。

画家たちは

チューブの絵具を握りしめ

アトリエから脱出し、

色や光に満ちた世界から
直接インスピレーションを受けるようになったのです。

今の現代もどんどん新しい技術が発明されて

それと同時に

作品自体の形態、在り方なんかも
すごい勢いで変化しています。

昨日の常識は
明日の非常識。

常識ってとても移ろいやすく、
不確かなものだなあって感じます。

次は

印象派が生まれるきっかけとなった
2つ目の開発についてお話ししたいと思います。

コーヒーを片手に
お楽しみ頂けたらとても嬉しいです。

本日もありがとうございました。

絵画を見ながら、
みんなで対話する楽しみをご存知ですか?
アートマインドコーチング


常識を常識と思いこまず、事実を事実のままに捉えられるようになるためのトレーニングには、このアートマインドコーチングは、楽しくて、能力が自然に身に磨かれるので、もってこいですよ。

よろしければ、詳細ページをどうぞご覧ください。
ご参加された方は、一様に「楽しかった〜!」とおっしゃってくださいます。

zoomで開催なので、ご自宅、アトリエなどからボタンひとつでご参加できます。
無料でご体験いただけます。

詳細はこちら

関連記事

TOP
お問合せ 体験予約 法人HPへ Top Pageへ メルマガ登録