勉強するほど、創造力が落ちる?

こんにちは。
一社)日本アート教育振興会の三尾です。

今日は、創造性のお話です。
英語で言えばクリエイティビティ。

昨今、この創造性(クリエイティビティ)ということをしきりに言われますよね。

とはいえ、我々は、創造性って言葉をよく使うわりに、その定義は、人によってまちまちなのではないかと思います。

そこで、養老孟司さんのご著書にこんな一説があったのでシェアしますね。
僕自身はなるほど〜と分かりやすかったので、あなたのお子さんや会社のスタッフさんの教育の参考になりましたら嬉しいです。


そもそも何を持って創造性というか。そこですよ。
僕からすれば、新しい発見とは、たぶん「自分に関する発見」なんですよ。
世間の評価なんてどうでもいい。
自分が今まで知らなかったことがある。
そして自分の中でそれがわかった、その瞬間にとんでもなく「あっ!」と思うわけです。

(中略)

今の教育の悪いところは、その発見になるようなことを、あらかじめ与えちゃう。
だから、勉強するほど創造性が落ちちゃう。
コンピューターから教わる子供も同じだね。
問いと答えをあらかじめ提示されちゃえば、発見の喜びは削がれますから。
だから子どもに何をどうやって教えるかって、大事なことだと思うんです。

〜AIの壁 人間の知性を問いなおす 養老孟司 著 より抜粋〜


いかがでしょうか?
すごくわかりやすく教えてくださってますよね。

そもそもの「問いから見つけられる力」。
そして、自分で立てたその問いに対して「自分なりの答えを見出していく力」。

いろんなジャンルのいろんな方々によって、これらが大事だ大事だって、最近よく言われてますよね。

AIがでてきたことにより用意された問題を早く解ける人は、代替されやすいため価値が薄くなっていき、そもそもの問いから立てられる人の価値がますます高くなってきていると。

子供の世界だけでなく、企業もその力を持ったスタッフを求めだしていますよね。

そしてそれを育てようとするわけですけれども、、、それがまた難しい。

それらの能力を身につけさせようとして、「問いを持て!」とか、「自分で答えを見つける力を身につけよ!」と言葉で言ってきかせるわけなんですが、「義務やおしつけ、説教」のようになってしまい、それはそれでつまらなくなり、本人もやる気がなくなってしまい逆効果になってしまうということがしばしば起こりますよね。

これは僕自身の失敗からの教訓でもあるのですが。。。笑

そこで、養老孟司さんがおっしゃる「問いと答えをあらかじめ提示されちゃえば、発見の喜びは削がれますから。」ということをヒントに考えてみると、

「自分の問いをたて、その答えを見つけていく、、、」ということが「楽しい!」、、、
そうおもえるような環境を先に作ってあげることの方が、効果は高いのではないかとおもったりします。

養老孟司さんがおっしゃる「発見の喜び」を知ることで、自然に問いを立て、その答えをみつけたくなる、、、そしてまた「あっ!」と発見をし、その繰り返しで良いループに入っていく。

人が成長していく上では、それが自然な流れなのではないかと。

とはいえ、そこがまた難しいところなんだと思うのですが、でも、やっぱりその辺りを出発点にして「成長していく姿を支える、、、」ということしかないのかなと思ったりします。

といったことを考えていくと、ふっとこんなことも思い浮かびます。

「”成長する”はありえるけど、”成長させる”はありえない」

これは僕が心の師としている方がおっしゃったお言葉ですが、成長とは自動詞だということをおっしゃっているんですね。
我々はとかく人を成長させようとしますけど、本来は、成長というのは、自ら何かに気づいて変わっていくしかない、、、ということだと思うんです。

「成長していく姿を支える、、、」

そのために我々は、何をしたらいいのか・・・。

僕自身の永遠の「問い」でもあります。

僕自身、うちのスタッフの成長のために、そして息子の成長のために、どうすることがより良いのかとまだまだ試行錯誤の日々ですが、養老孟司さんのおっしゃる「発見の喜び」というのは一つブレイクスルーするキーワードになるのではないかと思ったので、あなたにもシェアさせていただきました。

よろしければ、ご自身の教育法と照らし合わせて考えるヒントにしてみていただけたら幸いです。

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