こんにちは。
一社)日本アート教育振興会の三尾です。
最近、、、
「リスキリング」
という言葉がいろんなところで言われるようになってきましたね。
ちょっと前で言うと、リカレント教育ということもよく言われました。
リスキリングは、企業側がスタッフさんに今のスキルを磨いてもらいつつ、さらに新しい知識や、スキルを学んでもらう、、、といったような意味があるようです。
リスキリングとリカレント教育との違いは、主体が「企業なのか、それとも個人なのか」ということだそうです。
リスキリングはいま書きましたように企業が主体で、一方のリカレント教育は、自分自身が会社を辞めて、学び直す、、、生涯学習、、、といったものに対して使われているようです。
(【DIAMOND online 「リスキリング」と「リカレント」の違いは?世界最大級の学習サービスから注目スキルを探る】を参照)
そして、最近は、リカレント教育よりも、リスキリングの重要性をしきりに言われれるようになってきてる気がしますよね。
じゃ、リスキリングのための学びって、何が求められているの?
ということなのですが、やっぱり今の時代らしく、DX系、デジタル系のスキルはよく言われますよね。
そう聞くと、「DX系、デジタル系のスキルだけを企業は求めている、、、」そう思ってしまいいますよね?
それ以外のスキルは価値がないのか、、、と。
でも、「DIAMOND online 「リスキリング」と「リカレント」の違いは?世界最大級の学習サービスから注目スキルを探る」という記事には、こんなことが書かれていました。
「個人が学びたいことと、企業が学んでほしいこととの間の、ねじれも発生しやすくなっている」
(中略)
「対話ですり合わせができている企業は
総じて従業員エンゲージメントが高く、企業と個人の関係が良好です。
そのような企業は従業員から選ばれ続けることになります。
一方で対話がなければ、ねじれたままです」
〜【DIAMOND online 「リスキリング」と「リカレント」の違いは?世界最大級の学習サービスから注目スキルを探る」】より参照抜粋〜
いかがでしょう?
たしかに、「DX系、デジタル系のスキル」はかなり求められているのですが、
「DX系、デジタル系のスキルだけを企業は求めている、、、」というわけではない。。。
ということが書かれていませんか?
困っていることは、他にもあると。
じゃ、それは何か?
と言えば、、、
企業側(上司や管理職側)と、スタッフ間のコミュニケーションの問題。
企業側(上司や管理職側)は、DX系、デジタル系などの「即効性のあるスキル」をスタッフに身につけてもらいたいのに、
「なかなか学びの成果が見られない」
「スタッフの学ぶ姿勢が受け身で困っている」
「どうやったらスタッフには主体的に学んでもらえるのだろうか・・・」
こういった悩みが絶えないんだと思うんですね。
直接的に売上や競争に勝つためのスキルとしてDX系、デジタル系などの「即効性のあるスキル」を会社側がスタッフに学ばせようとするのは必要なことだと思うのですが、
ともすると、操作主義になってしまい、スタッフの価値観や考え、想いといったことが蔑ろにされ、スタッフのみなさんから賛同がえられない、、、ということがおこってしまうんだと思うんです。
そうすると、スタッフのみなさんは、やらされ仕事になる。。。
それではせっかくのものが勿体無いですよね。
だから、「即効性のあるスキル」を学んでもらう上でも、同時に必要なこととして「コミュニケーションをとり、関係性をしっかりと構築する」ということがとても重要ということだと思うんです。
あ、、、そのときだけでなく、普段から。。。
では、それって何をやったらいいの?
ということなのですが、その方法の一つとしては、
「対話する」
ということかと思います。
「DXだ、、、やれデジタルスキルだ、、、やれデータサイエンスを学べ〜!」とスタッフさんに対して急に言い出しても、なかなか理解していただけないですよね、やっぱり。人間ですもんね。
たとえ理解してくれたとしても、きっと上司の顔色を伺って「しかたない、うるさいからやるか、、、」「なんかやらされてるな〜」という受け身な姿勢になるのが普通ですよね。
そういった姿勢で学べば、もちろんせっかくの学びの効果も薄れてしまうのも当然のことかとおもいます。
これは、自分のことを考えてみるとよくわかりますよね。だれしも、納得できずにやらされるものは、イヤイヤやりますから、身が入らないですもんね。
こういったところに、企業のマネジャー層の方と、スタッフさんとの間でギャップがあり、目に見えないものなので、悩んでらっしゃる方が多いのではないかと思うんですね。
なので、その問題、悩みを緩和させる一つの方法として、「対話する」ことはとても有効的だと思います。
とはいえ、一言で「対話をする」と言っても簡単そうでいて、結構難しいですよね。
わざとらしい対話になってしまったら逆効果ですし。
自然な対話を生み出したい。。。
そうすると、ある程度のスキルが必要なんだとおもいます。
もちろん元々それが得意な方はいらっしゃると思いますが、そういう方はきっと、スタッフさんとのコミュニケーションには悩まれていない。
でも、我々一般の人は、対人関係で悩むことが多いので、やっぱりある一定のスキルを身につけてたほうがスムーズだと思うんですね。
じゃ、対話のためのスキルって何?
ということなのですが、それは、僕は、、「対話できる環境」を創り出せるスキルだと思うんです。
話術などといった直接的なスキルとかもあるとはおもうのですが、そのまえにまずは、対話できる環境を創ってあげるスキルが必要ではないかと思うんです。
「心理的な安心、安全の場」を創ってあげられるという。
「心理的な安心、安全の場」を創り出せれば、そこにいる人たちが自然と対話をしてしまう、、、とういう状態を生み出せるかと。
それができるなら、おのずとコミュニケーションは活発になり、関係性の構築も自然とできていくのではないかと思うんです。
なぜなら、対話をすることで、相手に自然と興味をもつようになりますし、共感する瞬間もでてきますから、だんだんと相手をお互いに「尊重する」ようになってくると思うんです。
そうすると、聞く耳をもっていなかったものや興味をもってもらえてなかったものも、だんだんと「なるほど、やってみようかな〜」という気持ちに変わっていってくれるのではないかと思うんですね。
いわば、「対話」は、クッションのような役割を果たすと思うんです。
クッションがなければ、ギチギチすぎて、きついですよね。
バスにクッションやスプリングがなかったらそんなバス乗りたいでしょうか?
そんなギチギチに作られたバスで、険しい山道を登れば、乗ってる人はお尻は痛くなるし、遊びがない分、もしかするとバス自体が分解することだってあるかもしれません。
それと同じで、企業などの組織でも、なんでもかんでも合理的な発想だけでギチギチにしてしまえば、それは摩擦も起きるでしょう。
企業や組織を動かしているのは複雑な思考、感覚、感情を持った人間なのですから。
そう、リスキリングも、上司や、人事の方などからの押しつけにならないためには、やはり、スタッフさんとの「対話」が必要だと思うんです。
スタッフさんのことを対話を通じてもっと知ること、興味を持つことがとても大切なのではないかと思うんですね。
それがあった上で、リスキリングを進めていってもらえたら、スタッフさんも理解をしてくれやすくなりますし、主体的に学ぼうとしてくださるのではないかと思うんです。
会社にとっても、自分にとっても意味があるものとして。
「対話」や「スタッフに対する理解」は時間も労力も、精神力も、かなり使いますから、マルチタスクでお忙しくされてらっしゃるマネージャー層の方にとりましては、きっと大変なことだと想像しますし、煩わしいかもしれませんが、ここをすっ飛ばすか、しっかりと心を込めてやるかでかなり成果はかわってくるのではないでしょうか?
しっかりと心を込めて地道にスタッフさんのケアをしながら取り組むことで、結果的には、むしろ成果が出やすくなるのではないかと思っています。
これは僕自身の反省と、永遠の課題でもあります。
やっぱり、スタッフさんは、「人材」というよりも、「人財」ですよね。
会社にとっては、ただの材料ではなく、大切な財産です。宝物ですよね。
どこまでいっても、スタッフさんがいてくれるから、素晴らしいサービスや商品も日々提供でき、世の中の皆さんを幸せにできるんですもんね。
ありがたいですよね。
そう思うと、リスキリングに取り組む上でも、「対話」ってとても重要だな、、、って思えてきませんか?
あ、、、ちなみに、【DIAMOND online 「リスキリング」と「リカレント」の違いは?世界最大級の学習サービスから注目スキルを探る」】の記事に書いてあったのですが、
世界最大級のオンライン学習プラットフォーム「Udemy」の受講傾向を見ると、2021年の法人会員に人気だった講座は、デジタル系の講座はやっぱり人気があるのですが、他にもこんなのも人気があったみたいですよ。
・リモートワークを円滑にするための「チームビルディング、コーチング」
・オンライン会議やウェビナーなどのイベントでの「ファシリテーション力」
・新規事業創出のための「デザイン思考、アート思考」
これらは、まさに「対話のためのスキル」といっても過言ではないですよね。
あなたの今後の参考になりましたら幸いです。
あ、、、ちなみに、私たちもアートマインドコーチングという、「絵画を見て対話をすることで、人々の主体性や思考力などを伸ばす」プログラムをやっています。
とても気づきが多いことと、何より楽しく成長できるので、とてもお喜びいただいています。
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